シュガー・ラッシュ

すごい面白いって言っている人がいたので,昨日,シュガー・ラッシュを見てきた.

率直に言って面白かったと思う.ストーリーもまっすぐで奇を衒っていなくてわかりやすいし,かといってつまらないわけではなく,ゲームという題材をうまく使っていたと思う.実在のゲームのキャラが出てくるというのも,知っているキャラが出てきて親近感が沸いてプラスに働いたんだと思う.

ただ,私は見終わった後,なんと言っていいかわからないんだけど,心が痛くなった.主人公のラルフは悪役でゲームに必要なキャラクターであるのに,ゲームセンターが終わったあとのゲームの中の世界でも扱いが悪い.ゲームの30周年パーティーに呼ばれもしない.ゲームのほかのキャラクターはラルフを受け入れないことを当然と思っていて,疑問に思いもしない.ラルフがゲームを出て行った後でも自分たちがそういう扱いをしていたから出て行ったなんていう風には思わない.ゲームが廃棄の危機に陥っているのは全部お前のせいだといわんばかりの態度もしていた.

最後はハッピーエンドで扱いもよくなっていたけど,こういう態度をとっていたことに対してラルフに何か言うみたいなシーンはない.

こういうことが人の間で実際にあるから,そして,実際にはうまくいかないことが多いから私は心が痛くなったんだと思う.

 

まあ,心が痛くなったとか書いてても,映画としては面白いと思うので,おすすめ.